容疑者・富田(田島亮)は、過去にも暴力事件を起こしており、濡れ衣を着せられたコンビニ店員・松永(細田善彦)の無実を赤峰(北村匠海)は証明できなかった。そのため赤峰は今回の事件も富田が犯人で、政治家の父がもみ消そうとしているという仮説ありきで調査に動いていた。そんな赤峰を明墨は「松永さんが有罪となったのは、弁護人だった君の責任だよ」と斬り捨てる。
しかし赤峰の読みは“ほぼ”当たっており、明墨は富田の父とつながり、事件のもみ消しに加担していた。ただ一つ違ったのは、明墨が富田サイドに証拠隠滅をするよう仕向け、裁判の中でその事実が明らかとなる流れを作ったことだった。
さらに明墨は富田をかばうことなく「映像を見て我が目を疑いました。罪を隠蔽しようとしていたなんて…」とシラを切り通し、対立した緑川に「依頼人の虚偽を暴いてくださって感謝いたします」と頭を下げた。
主人公が“敗北”する展開に視聴者は「まさかの結末」「わざと負けるなんて…これは予想できん」と反応。その後、明墨が今回の事件を弁護した動機が赤峰の“敵討ち”だったことも明らかとなると「明墨さん流のデレ方がたまらん」「明墨さんにとって赤峰さんはそこまで大事な存在なんだね」「明墨の親心が垣間見えた」などの声が寄せられている。
日本の刑事裁判での有罪率は99.9%と言われている。主人公の弁護士は、残り0.1%に隠された「無罪の証拠」を探し依頼人を救う救世主のような人間ではない。たとえ、犯罪者である証拠が100%揃っていても無罪を勝ち取る、「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士。ヒーローとは言い難い、限りなくダークで危険な人物だ。本作は「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、長谷川博己が演じるアンチヒーローを通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかけ、スピーディーな展開で次々に常識を覆す。正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。まさにバタフライエフェクトのような、前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメントを届ける。