[東京 10日 ロイター] - <15:55> 日経平均・日足は「大陰線」、100日線・200日線が「ゴールデンク ロス」 日経平均・日足は上下に短いヒゲを伴う「大陰線」となった。終値は2万8143円 97銭。 25日線(2万7705円01銭=同)との上方乖離率は1.58%に低下し、短期 的な過熱感は和らいだほか、100日移動平均線(2万7336円49銭=10日)が2 00日線(2万7338円72銭=同)を下から上に突き抜け、「ゴールデンクロス」し た。両線のゴールデンクロスは中長期での強気シグナルとされている。 <15:37> 新興株はマザーズが7日ぶり反落、利益確定の売り 新興株式市場は、マザーズ総合が前営業日比1.82%安の762.19ポイントと なり、7日ぶりに反落した。東証グロース市場指数は同1.73%安の974.9ポイン トだった。前日までに6営業日続伸していたこともあり、利益確定売りが優勢となった。 個別では、ENECHANGEが商いを伴って上昇。ステムリム、 クラウドワークスが堅調に推移した。 一方、ビジョナルやフリー、JTOWERは値下がりした 。 <13:14> 後場の日経平均は下げ幅拡大、金融株の売り加速 後場に入り、日経平均は下げ幅を拡大し、前営業日比約430円安の2万8100円 台後半で推移している。下げ幅は一時、490円を超える場面もあった。市場では、日銀 の金融政策決定会合を通過し、「前場に様子見だった投資家が後場に入ってから売りに動 いたのではないか」(国内銀行・ストラテジスト)との声が聞かれた。 業種別では、銀行業や証券業など金融セクターが下げ幅を拡大しているほか、海運業 がマイナス転換した。金融株については「日銀の政策現状維持が決定され、政策修正期待 の思惑が後退し、売り圧力が強まっているのではないか」(同)との指摘があった。 個別では、昼休み時間中に2023年度から4年間の中期経営計画を発表した日本郵 船が後場にマイナス圏に沈み、5.3%安で推移。同社は23―24年度に20 00億円規模の自社株買いを実施するほか、配当性向の目安を従来の25%から30%に 引き上げ、一株当たり配当下限を100円に引き上げる。投資機会と事業環境を勘案し、 追加還元を機動的に実施するとしている。ただ、株主還元の内容は想定内との見方が出て おり、売りが先行した。 <11:45> 前場の日経平均は反落、米株安を嫌気 連騰後の売りも 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比351円57銭安の2万8271円5 8銭と、反落した。雇用統計への警戒感で前日の米市場が株安となった流れを引き継いだ ほか、前日までの5連騰で短期的な過熱感が意識され、日本株は売りが優勢となった。日 銀の金融政策決定会合をにらみ、警戒ムードも広がった。ただ、前引け直後に金融政策の 現状維持が伝わると、日経平均先物は下げ幅を縮小した。 日経平均は237円安と軟調にスタートした。主力株や指数寄与度の大きい銘柄で売 り圧力が強まったほか、幅広い銘柄で売りが優勢となった。日経平均は一時、前営業日比 約370円安の2万8246円37銭まで下落した。一方、個別材料を手掛かりにした物 色もみられ、指数を下支えした。 きょうの日経平均は軟調な展開となっているものの、米国株の調整に比べると「日本 株は底堅い」(国内証券・ストラテジスト)との意見が聞かれた。丸三証券の投資情報部 長・丸田知宏氏は、金融引き締めにより景気減速が意識される米国と異なり、「日本経済 はコロナ禍からの経済正常化で堅調との見方が、株価を支えている」と指摘した。目先の 日経平均は短期的な調整をこなしつつも、「しっかりした展開が続くのではないか」とし ている。 TOPIXは1.33%安の2043.57ポイントで午前の取引を終了。東証プラ イム市場の売買代金は2兆3910億3000万円だった。東証33業種では、パルプ・ 紙、海運業、ゴム製品の3業種が値上がり。銀行業、小売業、証券業など30業種は値下 がりした。 個別では、前日に自社株買いを発表した大日本印刷が7.6%高と堅調に推 移。凸版印刷は8.1%高となり、「大日本印刷につれ高したのではないか」( 国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。 セブン&アイ・ホールディングスは5.1%安と軟調だった。前日にイトー ヨーカ堂の店舗を追加削減すると発表したことが嫌気された。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが183銘柄(9%)、値下がりは1602 銘柄(87%)、変わらずは50銘柄(2%)だった。 <11:40> 日経平均先物は下げ縮小、日銀の政策現状維持決定で 日経平均の先物は、下げ幅を縮小している。日銀の金融政策決定会合の結果が発表さ れ、金融政策の現状維持が伝わり、買い戻しが強まった。市場では「事前に政策変更なし との見方は優勢だったが、根強い警戒感も残っていた分、安心感につながった」(国内証 券のストラテジスト)とみられている。 <10:50> 日経平均は軟調、一時370円安 主力株下落が重し 日経平均は軟調な展開が続いている。朝方から下げ幅を拡大し、一時は370円超安 まで下げた。足元は前営業日比約330円安の2万8200円後半で推移している。主力 株や指数寄与度の大きい銘柄が重しとなっている。 個別ではファーストリテイリングが1.4%安、ソフトバンクグループ<998 4.T>が3.7%安となり、2銘柄で日経平均を87円ほど押し下げている。 一方、低PBR(株価純資産倍率)株には買いが入り、指数を下支えしている。前日 に自社株買いを発表した大日本印刷は6.9%高と堅調。2023年度から3カ 年の中期経営計画の骨子では、3000億円の自社株取得や政策保有株を純資産の10% 未満に縮減する方針を示した。 市場では「4月から5月にかけてコーポレートアクションが相次ぐとみられ、低PB R株買いは引き続き日本株を支えそうだ」(国内証券・アナリスト)との声が聞かれた。 <09:10> 日経平均は反落で寄り付く、米雇用統計への警戒感が重し 下げ渋 りも 寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比237円86銭安の2万8385 円29銭と、反落してスタートした。前日の米国市場は雇用統計への警戒感から株安とな り、それを嫌気する形で売りが先行した。日本株は前日までの5連騰で1000円超上昇 しており、利益確定売りが優勢となった。その後は下げ渋っている。 主力株はトヨタ自動車、ソニーグループが軟調。東京エレクトロン が小安く、半導体関連は総じて弱い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<830 6.T>は軟調となっている。指数寄与度の高いファーストリテイリング、ソフトバ ンクグループも軟調。一方、日本郵船はしっかり。 <08:23> 寄り前の板状況、大日本印刷が買い優勢 三桜工業は売り優勢 東証プライム市場の寄り前の板状況では、買い優勢と売り優勢のそれぞれ上位銘柄群 は以下の通り。 買い優勢 銘柄名 騰落 MID 買気 売気 終値 率 気配 配 配 1 大日本印刷 18% 4,49 4,49 4,49 3,79 0 0 0 0 2 T&K TOKA 8% 1,27 1,27 1,27 1,18 0 0 0 1 3 オロ 7% 2,32 2,32 2,32 2,16 5 5 5 8 4 ホソカワミクロン 7% 3,11 3,11 3,12 2,91 8 5 0 5 5 静岡ガス 7% 1,27 1,27 1,27 1,18 2 1 2 9 6 日本電設工業 7% 1,73 1,73 1,73 1,62 7 6 7 4 7 朝日工業社 7% 2,41 2,41 2,41 2,26 8 7 8 1 8 積水樹脂 7% 2,28 2,27 2,28 2,13 0 9 0 2 9 ニッコンHLDG 7% 2,82 2,82 2,82 2,63 1 0 1 8 10 ニチハ 7% 2,99 2,99 2,99 2,80 5 4 5 1 売り優勢 銘柄名 騰落 MID 買気 売気 終値 率 気配 配 配 1 三桜工業 -12% 631 630 631 714 2 トレンドマイクロ -10% 5,87 5,87 5,88 6,53 5 0 0 0 3 日産化学 -10% 5,52 5,52 5,53 6,14 5 0 0 0 4 ヤマハ -10% 4,69 4,69 4,70 5,22 8 5 0 0 5 コムシスHLDG -10% 2,29 2,29 2,29 2,55 8 7 8 3 6 京セラ -10% 6,26 6,26 6,26 6,96 9 8 9 5 7 TDK -10% 4,38 4,38 4,39 4,87 8 5 0 5 8 三菱倉庫 -10% 2,95 2,95 2,95 3,28 7 6 7 5 9 日立建機 -10% 3,03 3,03 3,04 3,37 8 5 0 5 10 ファナック -10% 22,0 22,0 22,0 24,4 28 25 30 75 (