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「狭小地に建つミニマムな家-30代会社員ekaoさんの挑戦」

「こんな細いところに家が建つのか…」。当初はそんな不安があったという土地にご自宅を建てた30代の会社員ekaoさん。間口2.7m縦17m。細長い土地にできたのは、3階天窓からの光が家中に降り注ぐ開放感ある家。入居から1年半、“駐輪場ほどのミニマムな家”としてマイホームを公開するekaoさんに、狭小地を購入した決め手と、ミニマムな暮らしについて話を聞いた。

3方向家に囲まれた間口2.7m縦17mの細長い土地。ここに30代夫婦が2人の息子と暮らすために建てた家とは?

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■いつ見ても売れてない土地「見に行ったら立地も価格も最高だった」

 30代のご夫婦と幼い兄弟の4人家族で暮らすekaoさんご一家。建坪15坪3階建てのマイホームの間口は2.7m。家を建てる前は、その横幅の狭さから、度々「駐輪場にしませんか?」という営業電話がかかってきたと話す。

 そんな駐輪場ほどの土地にできたのは、光あふれる明るい家。天窓の光が吹抜けとスケルトン階段を通り抜け、室内全方位を照らす。2階リビングには大開口窓も。3方向家に囲まれながら「朝6時から17時頃まで電気いらず」の生活という。

――ご自宅用に購入された土地に、駐輪場の営業電話がかかってきた時は驚かれたと思います。

【ekao】 とても細長い土地で、家を建てるよりは、駐輪場のような形なのでそりゃ営業くるよね、と思いました(笑)。なので、家を建てたいけど「こんな細さで家建つの?」「生活できる?」「駐車できる?」そんなお悩みを持つ方のお役に立てるよう、Instagramを始めました。

――土地との出会いについて教えてください。

【ekao】 土地探しをはじめてすぐにネットで見つけてはいましたが、あまりにも間口が細いので候補から外していました。でも、いつ見ても売れていない。何か気になって、その土地を見に行ったら、周りの立地は最高!価格も最高!でした(笑)。

――それで即決を?

【ekao】 いえ、親にも反対されていましたし、自分たちでも「こんな細いところに家が建つのかな…」と不安もあって、購入まではとても悩みました。この時期は色んな家を目にするたび、夫婦で「ここはあの土地の方が細いよね?」と間口の広さばかりみていましたね。5歳の長男だけは『ここに僕の家が建つのー!?』と、はじめからウキウキ気分でしたが(笑)。

――最終的にはどのようなことが決め手になりましたか。

【ekao】 子育てや老後のことを考え、我が家では駅や病院、スーパー、学校が近いことを重要視しました。結果、予算より安く購入できその分を建物に回せたのも良かったです。

――Instagramでは「“駐輪場”ほどのミニマムな家」とご紹介がありますが、入居から約1年半、マイホームの住み心地はいかがでしょうか。

【ekao】 あの細い土地に建てたんだよね?と思うくらい、家の中に入ると開放感もあり、ゆったり過ごせます。広いとは言えないですが、毎日を暮らすには十分な広さです。家を建てるなら、小さい家より大きい家に住みたいと思っていた頃の自分に、小さい家でも良いところたくさんあるよ!と胸を張って言える家に住めているなと思います。

 掃除だって少しで済みますし、光熱費や固定資産税などお金の面も安く済んで、嬉しいことがたくさんです。

■「小さい土地でも家づくりや暮らしの工夫ひとつで、心地良く暮らせる」

――間取りの工夫、こだわりについて教えてください。

【ekao】 土地の広さは変えられないので、スケルトン階段や吹抜けを採用し、できるだけ空間に圧迫感を無くして広く見せられるように心がけました。また収納家具を置かなくても済むように、小さめですが造作で家に合う収納スペースを作ってもらいました。後から、この小さな空間に家具を置くと圧迫感すごいだろうなと思ったので(笑)。

――リビングの造作収納はまるで壁の一部のようですよね。まったく圧迫感がありません。オーダーメイドならではだと思います。ご自宅にはekaoさん念願の「和室」もあるそうですが、中でもお気に入りはどこですか。

【ekao】 やはりスケルトン階段です。遊びに来た家族や友人からは「これ落ちそうで怖くない?」と言われることも多いんですが(笑)、それほど抜け感や透け感を演出してくれています。この階段があるおかげで、2階リビングに開放感が出て、過ごしやすい空間になっているんだなと日々実感していますね。

 階段に座りながら、2階にいる誰かと話したり、リビングにいても3階で遊ぶ子ども達の声を聞くことができたり、家族にとって欠かせない空間になっています。

――スケルトン階段は家族のコミュニケーションの場にもなっているんですね。Instagramの投稿を通じて最も伝えたいのはどのようなことでしょうか。

【ekao】 小さい土地では理想の暮らしができないという先入観にとらわれずに、小さい土地でも家づくりや暮らしの工夫ひとつで、心地良く暮らせるということが、見てくださる方に伝われば嬉しいです。

――ご自身の経験から、家づくりにおいて大事なことはどのようなことだと思いますか。

【ekao】 家づくりをしていると、次から次へと悩みが出てきて、何が正解なのか分からなくなってくると思います。自分たち家族がその家でどんな暮らしをしたいか、どんな家具を置いて過ごしたいかなどイメージすることが大切かなと思います。

 また工務店の方やハウスメーカーの方に対して、気になることは遠慮せずに聞くことも大事です。プロじゃないから、分からないことがあるのは当たり前だと思うので、分からないことはどんどん聞いてください。

 家づくり、大変なこともたくさんですが、簡単に経験できることではないので楽しんでほしいなと思います。

【ekaoさん宅DATA】
大阪府在住/4人家族(夫・会社員、妻・専業主婦、兄弟・未就学児)/建坪15坪/延床30坪
1階
・和室3帖(床下収納あり)
・シューズクロ1.5帖
・洗面所2帖
・バスルーム2帖
・トイレ1帖

2階
・リビング7.5帖
・ダイニング4.5帖
・キッチン4.5帖
・パントリー1帖
・スケルトン階段
・造作収納

3階
・子ども部屋8帖
・寝室6帖
・トイレ0.75帖
・クローゼット
・天窓

【ekao】 ミニマムな家での生活のメリットは何ですか?

話しながら、一緒に考える時間もありました。でも、最終的には家族全員でこの土地に決めました。

■間口2.7m、実際の暮らしは?

 狭小地に建てたekaoさんご家族の暮らしは、驚くほどのミニマムな生活。家の間口が2.7mという狭さからくる制約を上手く活かし、機能的で無駄のない空間を作り上げている。

 1階はキッチン、ダイニング、トイレ。2階はリビング、子ども部屋、お風呂。そして3階にはパパママの寝室と子どもたちの寝室がある。どの部屋もコンパクトだが、家族が集う場所には十分なスペースが確保されている。

 また、天窓から差し込む自然光が家中に降り注ぐため、昼間は電気なしでも過ごすことができる。ekaoさんご夫婦は、「朝6時から17時頃までは電気を使わない」生活を心掛けているという。

――ミニマムな家での生活のメリットは何ですか?

【ekao】 暮らしやすさや掃除のしやすさはもちろんですが、何よりも家族とのコミュニケーションが密になりました。家族が近くにいるので、コミュニケーションが取りやすいんです。リビングで過ごす時間が多くなり、家族の絆も深まった気がします。また、狭い空間だからこそ、物を大事に使う意識も高まりました。

――これから狭小地を購入したいと考えている方にアドバイスをお願いします。

【ekao】 まずは自分たちの生活スタイルを考えてみることが大切です。何を

2 thoughts on “「狭小地に建つミニマムな家-30代会社員ekaoさんの挑戦」”

  1. 「狭小地に建つミニマムな家-30代会社員ekaoさんの挑戦」is an inspiring article showcasing the determination and creativity of ekao, a 30-year-old corporate employee, in building a minimalistic home on a small plot of land. It is impressive to see how ekao’s challenge has resulted in a functional and aesthetically pleasing living space. This article serves as a great example for those looking to make the most out of limited resources.

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  2. “Inspiring story! It’s amazing to see how creativity and determination can transform a small space into a minimalist, functional home. Kudos to ekao-san for taking on this challenge!”

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